今日の記事のイメージソング的なもので。
昨日は記事のアップがなく、「ついにブログ落としやがったな!」と思われた方もいたかもしれません。チェックしていただいている方には大変申し訳ないです。
ですが、ですが!
昨日は3DS発売日・・・なんとなくソノへんから察していただきたいのです、のです。
とりあえず物理的に更新できない立ち位置におりましたってことで(苦笑)。上司と相談した上でのことですんで「有給休暇」扱いってことでひとつヨロシクお願いします。
とりあえずそんな前口上は置いといて、昨日はいろいろと密度の濃い一日でした。一年で一番といってもおかしくないほどにアストロ球団ばりの一試合完全燃焼でした。
前述した3DS発売日、そしてオーメダルの新作発売日。
ブロードウェイの混みようも凄まじいものがありましたよ。
まあでも喜んでいただけるお客様も大勢いたので、すごい幸せ気分で一日を過ごしておりましたよ。
「三段ドロップ 」「ジャコビニ流星打法」「殺人X打法」「スカイラブ投法」「ファントム魔球」・・・死闘を思い描いて欲しいところですが
まあ全部脳内脚色ですのでスルーしていただいて結構です。
しかし「ロッテオリオンズ戦」ばりに長い長い戦いのこれ単行本何冊ぶんかかってんだってほどの時間経過の遅さにスタッフ全員の気力が落ち気味だったとき、事件はおきました。
そりゃあもう大事件ですよ、姉さん!
閉店も近づくなか、一人の女性がギャラクシーのレジのほうに向かってきます。
そして小脇にかかえたカバンの中をゴソゴソしながら、一言こう呟かれたのでした。
「こちらに、『借りぐらしのタナエッティ』というブログをされてるスタッフの方はおりますでしょうか?」
!
!!!
!!!!!
どっかの時を止めるスタンドが技を発動しちゃったのかしらんと思うばりにその場の空気がガラリと変わります。僕はそのときにとっさに二つの判断をしました。これはもしやお叱りを受けるのかもしれない、と。
1、バードウィーク挑戦が失敗に終わっていることの文句を言われるのではないか?
2、ブログのタイトルに対する問題があったのかもしれん。
もうとっさに自分の口にちょうちょを咥えながら手を全力でふるわせて己がいかにバードメンかをアピールしようかとか、ブログのタイトルはデュエルラブに戻します!と先手を打とうかしらとか止まった時のなかで嗜好回路は浪漫全開です。
しかし「そして時は動き出す」。
その後に言われた言葉はこちらの予想を大幅に上回る嬉しいハプニングでした。
「私、以前こちらのブログで紹介していただいた、くさなぎゆうぎというもので・・・」
な、なんだってー!?
以前こちらのブログで紹介(借りぐらしのタナエッティ(135)参照)させていただいた「れとろげ。」の漫画を担当しているくさなぎゆうぎさんがまさかのご来店です。
最初僕の脳のほうの判断が全くおいつけなくて完全にフリーズしてましたが、話をお聞きするうちにようやく認識できました。なんと、ブログに掲載されているのを見てわざわざご来店していただいたのでした!
あまりにも急な来訪にスタッフ一同ビックリです。「担当者の方の名前がわからなかったので、事前にご連絡できなかったんですけど・・・」とご丁寧に言われましたが、いやいやいやこちらこそわかりにくい名前で申し訳ないですー。
そして、よかったらと
サイン入りの見本誌をいただきました!!!
「ポスターとかはもう全部出しきっちゃてて、これくらいしかないのですけれど・・・」
いやいやいやいや!本当にありがとうございます!もう嬉しくてしょうがないです。というか僕なんかうっすら涙まで浮かべちゃいましたよ。
その後数分間お話したのですが、あまりのことに僕自身驚きを隠せなくてあたふたしちゃいました。本当は作品についても戻ってからすぐにでも書きたかったのですが、セカンドノベる日々が終わり次第と思いながらズルズルと長引いてしまったあたりのこと。あとはいかに今自分が嬉しいかを伝えたつもりでしたが、あふれ出るハピネスが思考回路をオーバーしてしまっていたのでどのくらい伝わったのでしょうか。
作品の出すほんわかオーラの地続きにくさなぎ先生の放つ癒しに、作品への愛情をひしひしと感じましたね。物腰がやわらかで、本当に素敵な方でした。
ガチガチに緊張しちゃったので至らない点があったかもしれませんが、僕は「れとろげ。」大好きです!もうどストレートに好きですよ!最新ハードがひしめきあうこういう時代に、年々減り続けている「ゲーム(をやる)マンガ」で勝負をかけてくるなんて並々ならぬ覚悟あってのことだと思います。
ギャラクシーではそんな「れとろげ。」を応援!全肯定させていただきますっ!!!
見本誌はギャラクシーに展示させていただきますので、ご来店の方は是非とも見てくださいね!
そしてお買い求めは本店2まで!いやもうこの際お近くの書店さんでもいいので是非ふれて、読んでみてください!面白いですよ!
個人的にサインをお願いしたのですが、なにぶん急だったので用意もできず申し訳ありませんでした。これもう絶対に家宝にします、ってかもうしました。事前連絡があったのなら色紙をしっかりご用意して
玲先輩を描いていただきたかったです(笑)。
完全に担当の趣味が出てますが、気にしちゃあいけない。
さて。本来のブログならもうここいらで終わりでしょうが、今回は特別編ってことで。わざわざご来店もしていただいてるのでざっと後回しにしていた「れとろげ。」感想を書きます。お礼を言うばっかりで、くさなぎ先生に作品について思うところもあまり伝えられなかったのでもあるので。
今日は大ボリュームでいくぜ!
そもそも「れとろげ。」に限らず先にも書いたように「ゲームマンガ」が好きなのですが、知る人ぞ知る「電子遊戯黙示録」でも述べられているとおり、ゲームマンガは年々減少の傾向にあります。
いや、ゲームマンガなんてそこらじゅうに溢れてんじゃん!と反論されるかもしれませんが、ここで言うゲームマンガとは
ゲームのコミカライズではありません。
ゲームでの人気作をもとにマンガを描く。いわゆるメディアミクッス展開はむしろ盛んで、あげるとキリがないんですが僕がこのブログで書いた「シュタインズゲート」、「ゴッドイーター」、「ダンガンロンパ」などなど多数の作品がマンガ化されて世に出て行きます。
しかし僕の言うゲームマンガとは
ゲームをする人のマンガ、です。
これが大好きなジャンルなのですが、年々減少している印象があります。単純に僕が「追えてない」のもあるかもしれませんが、ゲームのコミカライズとは反比例している感は否めません。
例をあげるならば、有名どころでは「ゲームセンターあらし」、「ファミコンロッキー」、「アーケードゲーマーふぶき」、「ファミコン風雲児」などなど。なんとなくわかってもらえますでしょうか?ちなみに個人的には「ゲームウルフ隼人」直撃世代ですが、あれ以降ろくにこのジャンルのマンガを見てません。
上にあげたゲームで戦うマンガは時代のせいかもう絶滅危惧種。攻略がさっとネットで見れたりゲーム自体のもつ神秘性や近未来感が失われた今、リンダキューブでいうところのA級保護指定みたいなもんですが、それでもなお細々とゲームをやる人のマンガは方法を変えて残っています。
ゲームをやる人々の日常を平凡に、時に過激に描くマンガ。それが現在のゲーム(をする人)のマンガのメインです。
この背景のなかであえて書かれたのが本作です。
実体験や小ネタをはさみつつ「ゲームあるあるネタ」をふんだんに盛り込んで進行する形式。これもまた個人的掛け値なしに愛してしまうのですが、「れとろげ。」はそのなかでも大変にバランスのとれた愛情を抱かずにはいられない良作です。
原作の白川嘘一郎先生もあとがきで「安直になりがち」と述べてるように、このゲームあるあるネタはある種のあざとさを持っていて、一歩間違うとゲームを安易に利用したいやらしい手法になりがちななのですが、断言します。
「れとろげ。」にはそれがない。
なぜか、そこには確かな裏づけのある愛情が存在するから。
ゲームを愛した、とも違う、ゲームを今も愛しているタッグだからこそたどり着いたひとつの答えが本作にはあるのです。
それは以前の記事でも書いたようにちゃんと原作があって、その上現在進行形でゲームを愛している漫画家さんがこの本を書いてるに他ならいないからで・・・。その辺は補足や設定資料からも容易に感じとれると思います。構成要素ひとつとっても、ゲーム機をモデルにした制服なんかもきちんとハードの特性を踏まえた上でくさなぎ先生の試行錯誤が読み取れますし。
一歩間違ってどちらかに愛情が欠如すると失敗しかねない大実験は、強烈に良い方向のケミストリを生み出したのでした。スゴイぜ「れとろげ。」。
ちょっと真剣に書きすぎたんで、こっから一気にいつもの感じに文章を落としますが。本当にいいのよーこのマンガ。
「レトロゲーム部に入りませんか?」ってそりゃあ僕の母校に存在してるなら、こんな素敵部活があるなら入りたかったさそりゃもう!
ちゃんと許可とって内容も描いてるみたいなんで、各話がある程度メーカーをしぼって掘り下げられてるのがいいっすよねー。逆にそこらへんがホニャララな部分はにごして描いているのもほほえましいですよ(笑)。
「ゲームギア」を通学時にプレイしてる女の娘なんて一種のゲームキッズの夢の具現化だっ!
ギャラクシーでもゲームウォッチのパノラマスクリーンで化粧なおしをするような女の娘っていいよね!なんて話してるくらいだしな!
パックまんのような現代ものも出てきます。僕は下げて読むもんだと思ってたなあ。
玲先輩の持ってくるいきのいい魚の目が死んでるところもポイント高いぞ!シド死なないで!
背景に書かれた小ネタの張り紙の嵐を見逃すな!せっかくだから俺は全部目を通してみるぜ!
じゃあ俺はエビワラーをあげるよ。
映画ばりのシューティング対決は名シーン。すいかを用意して見よう!
そしてなにより単行本ではこれらのネタの説明がこれ以上ないくらい丁寧に解説されている。ライトゲーマーからヘビーゲーマーまで広く対応。単なる自己満足になってないところに大変好感を覚えます。なのでレトロゲーム入門書としても重宝しますぞ!
登場キャラクターもクセがありながらかわいいですぞ。
ドジっ娘ながらゲームに対する潜在能力を秘めた主人公「あゆみ」。数々の迷エピソードはくさなぎ先生の実話が元だとか。
レトロゲーム部の部長をつとめるハード調達要因でアドベンチャー好きなお嬢様「凛音」。この人は僕の上司が出題する「挑戦企画」のお題みたいなソフトばっかり人にすすめてきます。なんて迷惑な人だ(苦笑)、いいキャラしてる!
超個人的に好きな「玲」先輩。ウルトラC級のプレイで数々のゲームをなぎ倒すスーパープレイヤーっぷりに
是非一緒に「バード・ウィーク」全ステージクリアーをしてもらいたい!
これまた超個人的にはにかんだような顔が可愛い。あと超個人的に(きりがないので以下略)。
情熱の快活シューター「鈴子」。なんだかんだでこの娘が一番このマンガでゲームが好きなんだと思ってます。入部したらいっしょに「イメージファイト」したい。今度はジョイボール無しでな。
そんなゲーム部の面々が巻き起こすゲームライフ、みなさんも見たいかと思います。
ならば迷うことはないのです、サイト「マンガごっちゃ」内にある
コチラのページから最新話まで全部読めちゃいます!なんて太っ腹なんだ!
とりあえず読んでピンときたなら書店へゴー!だ。単行本一巻が発売中なのです!
・巻頭カラー描きおろし!
・WEB連載時から加筆修正!
・WEB連載では描かれなかった番外編や短編を、新規に描きおろしで収録!
・随所に隠されたゲームネタや伏線を徹底解説!
・秘蔵のキャラクター設定資料を公開!
ということだ!コピってペった文章だが気にしちゃあダメだ(笑)!
初回出荷特典に「ピンクのしおり」がはさんであるので早めに確認してゲットだ!因みに僕もしおり付きをゲットしてますぞ!
これをもってると少しHな「れとろげ。」が読めます。ごめんなさい、おもいっきし嘘です(笑)。いやあー、でもネタにはのっかるのが礼儀だしー。
しおりが付くのは本当なので是非ともお手にとって見てくださいね!
と結構ガチにレビューさせていただきました。僕の気持ちの一割でも伝わったなら光栄です!
このブログを始めたときはそれこそドンキホーテのような気持ちでした。
風車に向けて剣を振るような気持ち。
誰が見てるかわからない、どこに向けた剣なのかもわからない。そもそもこれに理由はあるのか?
しかしその素振りも50、100と回数を増すごとに素振りの練習くらいには見えたのかもしれない。
最近「ブログ見てますよ」、と声をかけられるようになることが増えた。
それでも自分のスタンスは変えず、とにかく毎日剣を振ることだけ考えた。
何度も。
何度も。
負けても勝ってもコンテニューを繰り替えす。
何度も。
何度も。
そもそも勝ち負けのない遊戯を。
もしかしたら昨日の出来事は、そんなドンキホーテの素振りが偶然あてた一撃なのかもしれない。
イースタンユースを聞きながら確かな人とのつながりを感じたのです。
もう1コンテニュー、いいかな?
ちょっとくさいな(苦笑)。
出勤時間を軽くオーバーしたんでこの辺で。ああでも本当に良い一日でした。
くさなぎ先生。単行本2巻楽しみにしてますね!
- 2011/02/27(日) 12:01:04|
- 借りぐらしのタナエッティ
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